歯ブラシの進化

歯ブラシの進化には目を見張るものがありますが、その背景には満足に歯ブラシを扱えない人たちの存在があります。特に身体障害を患っている人たちにとっては歯磨きが大変で、従来の歯ブラシを使う時は必ず協力者を探さなければならず、何とか自分だけで歯を磨けないかと苦悶してきたのでした。その声にこたえる形で、各メーカーが開発を続けた結果、最近の歯ブラシは片手で簡単に扱えるものが増えているのです。

例えば脳血管障害で握力が不足している人のために開発された歯ブラシは柄が太くなっており、弱い握力でも掴むことが出来ます。柄が長い歯ブラシであれば腕を上げられなくても、口腔内に頭部を入れることができます。因みに柄を太くするための材料としては、パテ、紙粘土、スポンジ、ゴム等があります。トレーレジンや割り箸は柄を長くするために用います。さて、進化した歯ブラシの代名詞と言えば、形状記憶歯ブラシと電動歯ブラシが挙げられますが、皆さんはこれらの歯ブラシの特徴をご存知でしょうか。形状記憶歯ブラシはその名の通り柄が形状記憶素材で出来ています。

この素材の特徴は、温めると粘土のようになり、冷やすと固まる点です。ですからお湯を使って自分の好きな形に変えることが出来るのです。電動歯ブラシは手用歯ブラシに電力で振動を加える仕組みになっています。この振動で毛先が細かく動くため、歯にブラシを当てるだけで清掃できるのが特徴です。腕を動かさなくてもよいということは、腕の不自由な人でも1人で使用できるということです。他方、手用歯ブラシも独自の進化を遂げており、例えばヘッドの大きさが通常のものとは異なる歯ブラシも流通しています。ヘッドが大きければ細かく磨かなくても歯列の全体をケアすることが出来ます。歯磨きの難しい人にとっては重宝する商品と言えるでしょう。

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